近代編

中国の歴史〜近代編

明は14世紀から中国を支配し、積極的な対外政策に打って出、国内では現在でも威容を誇る紫禁城を建設しました。

ただ、15世紀になると明の力は衰え始め、皇帝がモンゴルの捕虜になるという事件まで起きます。
豊臣秀吉が明に出兵した16世紀終わりには、明は息も絶え絶えでした。

17世紀早々にヌルハチによって征服され、清が建国されます。しかし、18世紀から19世紀にかけてイギリスのアヘン貿易の餌食となった清は、国内に大量のアヘン中毒者を抱えるようになります。

この摩擦がきっかけとなってアヘン戦争が勃発、敗北した清はイギリスの半植民地になります。
列強諸国の後塵を拝することを潔しとしない清国民は、太平天国の乱などで国の主権回復を図ろうとしますが、逆に日清戦争にも破れ、朝鮮の分割独立を許してしまいます。

列強に寄ってたかって分割された中国は、辛亥革命で各省が清から独立、こうして清はなくなったのでした。

孫文の尽力によって成立した中華民国は袁世凱を大統領としていましたが、第一次大戦で行き詰まり、日本の大陸進出とともに存在感を失っていきます。

機能しなくなった中華民国の議会に変わり、蒋介石を中心とした政府が実権を握り、国民政府が誕生。
日本は満州事変できっかけを掴んで中国へ侵攻、こうして日中戦争が始まります。国民政府は一時的に共産党と休戦、一致して日本軍と戦い勝利します。

大戦後は、共産党が実権を握り、蒋介石率いる国民政府は台湾へ撤退したのでした。こうして、共産党政権が今でも中国で続いているのです。